乳歯萌出の4つのステージ①
こんにちわ!歯科ソレイユです。
今週も、あっという間に金曜日になりましたね。
本日は子どもの歯、乳歯の萌出のおはなしです。
乳歯の萌出は、歯が全くない状態(無歯期)から、先に前歯が萌出して
(前歯期)、次に奥歯(奥歯期)、そして全ての乳歯が生え揃う
(完成期)という4つのステージに分けることがあります。
この過程において、幼児は様々なお口の機能を順々に獲得していきます。
無歯期(0歳〜1歳前頃)
唇を閉じて、食べ物をとらえる
この時期は噛むことはできず、舌の運動も不十分で
舌を前後に動かすことしかできません。
この「無歯期」に意識したいのが、唇をしっかりと使うこと。
つまり、補食が大切です。「上くちびるで食べ物をとらえる」
という感覚をしっかりと覚えさせる、これが最も重要となります。
ポイントは、口への食べ物の運び方です。
食べ物を、口の中まで完全に入れてしまわないことが大切です。
唇をしっかりと閉じて、スプーンの上の離乳食を自分の口でとらえて
中に入れる。これを繰り返し行うことで、正しい食べ方を習得する
ファーストステップとなるでしょう。
また、この時期は、赤ちゃんが床を這って移動するハイハイを積極的に
行うことが重要です。ハイハイは、頭をぐっと上げた姿勢をキープして
動きまわりますので、首まわりの筋肉、そして肩の筋肉が
自ずと鍛えられていきます。
この首や肩の筋肉は、食べるためには欠かせない筋肉です。
高齢者でも嚥下(ものを飲み込むこと)のリハビリテーションで
座位がとれる訓練を行いますが、子どもの場合には
まさにこのハイハイが最適なのです。
ハイハイは首を支える筋肉を鍛えて咀嚼(噛む筋肉)に
重要な筋肉になります。
「早く歩いてほしい」という気持ちは、親なら誰もが持つことでは
ありますが、そこは焦らずにこの時期の大切さを理解するようにしましょう。
歯科ソレイユでした。