乳歯萌出の4つのステージ②
おはようございます!歯科ソレイユです。
昨日の雨が上がって、気持ちのいい青空です。
さて、今日は子どもの歯、乳歯の萌出のおはなしの続きです。
乳歯の萌出は、歯が全くない状態(無歯期)から、先に前歯が萌出して
(前歯期)、次に奥歯(奥歯期)、そして全ての乳歯が生え揃う
(完成期)という4つのステージに分けることがあります。
この過程において、幼児は様々なお口の機能を順々に獲得していきます。
<前歯期>(1歳〜1歳半頃)
前歯で噛み切り、「一口の量」を習得
上の顎4本、下の顎4本の前歯が萌出して、前歯が使えるようになる
この時期を「前歯期」といいます。
ここでは、無歯期で覚えた「唇でとらえる」ことからさらに進んで
「前歯で噛み切る」ことができるようになります。
食べ物を、子どもが自らの手でつかんで食べる「手づかみ食べ」も
この頃からです。自分の手で口に運び、前歯で噛み切る、という
ことを繰り返し、経験することによって、「一口の量」の感覚を
つかむ。このプロセスが、この時期に最も重要といえるでしょう。
この時期に経験した一口の量は、脳に記憶され、その人の一口量の
標準化として、生涯、記憶されると考えています。
したがって、口の中に食べ物を詰め込むような食べさせ方を
続けてしまうと、子どもはその量を記憶してしまうために
注意が必要となります。
さらには、唇と前歯を適切に使うことができないと
唇の周りの筋肉の口輪筋が十分に発達せず、鼻呼吸も十分に
身に付かないため、いつも口を開けて息をする「お口ポカン」
になってしまいます。
この時期に、しっかりと口を閉じ、前歯を使うことがいかに大切か
十分に理解して指導する必要があります。
したがって、前歯期は「愛のあふれた楽しい食卓で五感を使って
味覚を鍛え、唇と前歯で食べ物を噛み切り一口の量を覚えさせる」
この点に気をつけながら指導していくのがポイントです。
決してお口の中へ押し込むような食べさせ方は
しないようにしましょう。
歯科ソレイユでした。