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2015年4月 6日


おはようございます!歯科ソレイユです。

昨日の雨が上がって、気持ちのいい青空です。

さて、今日は子どもの歯、乳歯の萌出のおはなしの続きです。

乳歯の萌出は、歯が全くない状態(無歯期)から、先に前歯が萌出して
(前歯期)、次に奥歯(奥歯期)、そして全ての乳歯が生え揃う
(完成期)という4つのステージに分けることがあります。

この過程において、幼児は様々なお口の機能を順々に獲得していきます。

<前歯期>(1歳〜1歳半頃)
前歯で噛み切り、「一口の量」を習得

上の顎4本、下の顎4本の前歯が萌出して、前歯が使えるようになる
この時期を「前歯期」といいます。
ここでは、無歯期で覚えた「唇でとらえる」ことからさらに進んで
「前歯で噛み切る」ことができるようになります。
食べ物を、子どもが自らの手でつかんで食べる「手づかみ食べ」も
この頃からです。自分の手で口に運び、前歯で噛み切る、という
ことを繰り返し、経験することによって、「一口の量」の感覚を
つかむ。このプロセスが、この時期に最も重要といえるでしょう。

この時期に経験した一口の量は、脳に記憶され、その人の一口量の
標準化として、生涯、記憶されると考えています。
したがって、口の中に食べ物を詰め込むような食べさせ方を
続けてしまうと、子どもはその量を記憶してしまうために
注意が必要となります。

さらには、唇と前歯を適切に使うことができないと
唇の周りの筋肉の口輪筋が十分に発達せず、鼻呼吸も十分に
身に付かないため、いつも口を開けて息をする「お口ポカン」
になってしまいます。
この時期に、しっかりと口を閉じ、前歯を使うことがいかに大切か
十分に理解して指導する必要があります。

したがって、前歯期は「愛のあふれた楽しい食卓で五感を使って
味覚を鍛え、唇と前歯で食べ物を噛み切り一口の量を覚えさせる」
この点に気をつけながら指導していくのがポイントです。

決してお口の中へ押し込むような食べさせ方は
しないようにしましょう。


歯科ソレイユでした。

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歯科ソレイユ 院長 菖蒲正宏

歯科ソレイユ
院長 菖蒲正宏
www.dental-soleil.com

当院の理念は、患者さま・スタッフ・ドクターなど歯科ソレイユに関わる人々すべてが「ソレイユ(フランス語で太陽、ひまわりの意味)」のように輝く笑顔になれること。そんな『輝く笑顔を創造する歯科医院』を目指して名付けました。

歯科医院とは歯やお口の中を治療するところですが、できれば歯の治療を受けると同時に、心までもリフレッシュしていただきたい。そんな思いから、院内の待合室やカウンセリングルームもリラックスしてくつろげるような雰囲気になっています。