予防歯科とは
予防歯科はお口の中だけでは終わりません。お口の健康を通して、全身にアプローチするのが予防歯科なのです。
予防歯科とは、虫歯や歯周病などのお口のトラブルが起きないよう予防をしておくこと。予防のための日常的なセルフケアのアドバイスはもちろん、定期的な検診、歯石の除去などのクリーニングが予防歯科の範疇になります。
日本には歯科の定期検診、プロによるメンテナンスの習慣は、まだ十分に広まっているとはいえない状況です。虫歯・歯周病予防先進国といわれる北欧諸国では、日ごろのセルフケアも日本よりきちんと行われています。それでも定期検診やメンテナンスは3ヶ月に一度の割合で必要だといわれているのです。
セルフケアと定期検診とメンテナンス
セルフケアだけで歯科の予防を行うのは、ほぼ不可能といわれています。セルフケアがきちんとできているか、プロの目から定期的にチェックしてもらうこと。セルフケアをしていても溜まってしまう歯石などを、プロの技術でとってもらうこと。この3つがそろって、初めて予防ができるのです。
「予防歯科」とは、虫歯や歯周病を予防することだけではありません。上手く噛めないと全身のバランスが狂うこともありますし、歯周病から全身の病気になってしまうこともあります。つまり、お口の中を健康に保つことで、全身にアプローチしていくことなのです。
0歳からの予防歯科
「0歳からの予防歯科」というと、歯も生えないうちから予防する必要があるんだろうかと思う方もいるはずです。でも実は、お母さまのお腹の中にいるうちから、予防は始まっています。なぜなら、お腹の赤ちゃんはへその緒を通してお母さまとつながっているので、お母さまが歯周病や虫歯になっていると赤ちゃんにまで影響が出てしまうのです。
健康な歯を作るためには、あごの骨がしっかりしていて、周囲の筋肉も問題なく動くことが大切。あごの骨や口の周りの筋肉の訓練は、すでに生まれたときから始まっています。お口の中の健康を通して全身にアプローチするからこそ、「0歳からの予防」が必要なのです。