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2015年4月21日


おはようございます!歯科ソレイユです。

昨日は、一日雨でしたね。明日から晴れるそうなので
日差しが恋しいですね。

さて、今日は前回に引き続き「乳歯萌出の4つのステージ」
ラストのステージのおはなしです。


完成期(3歳以降)
乳歯列完成、6歳までう蝕(ムシ歯)ゼロを目指す

乳歯が揃った段階で完成期となります。咀嚼(噛むこと)と
同時に嚥下(飲み込むこと)も上手になります。
嚥下時は、舌を上の顎に吸い付けるようにして飲み込みます。
いい嚥下とは、ゴックンとした時、のどの筋肉がわずかに動く
飲み方です。

完成期では、よい噛み方、よい噛み合わせでよい嚥下を習得して
永久歯が生えてくるまでの6歳までに、ムシ歯ゼロを目指します。

それでは改めて、正しい噛み方とはいったいどのようなもの
なのでしょうか。

それは「口を閉じて、リズミカルに噛む」ということです。
片側ばかりでは噛んだりせずに、両方の奥歯をしっかり使って噛み
唾液と混ぜて食べ物の塊がトロトロになったら飲み込む。

これが食べ物を美味しく食べるための基本だと考えてください。

では、このような食べ方を3歳までに覚えられなかった場合に
その子ども達の食べ方はどうなってしまうのでしょうか。

例えば、口を開けたまま「ペチャペチャ」「クチャクチャ」と
音をさせて食べる、これは日常的によく見かけますが
食べ物を唇でとらえることを覚えないと
このようになってしまうのです。

また、的確な舌の運動ができない場合は
舌が前方に出てしまう状態になります。

食べ物を不十分な咀嚼(噛むこと)でどんどん
飲み込んでしまうこと。

このような子どもたちは、決まって口元の筋肉がとても
緊張した状態になっています。

これに対して、3歳までに正しい噛み方、飲み込み方を覚えると
口元の筋肉の調和が保たれ表情が引き締まり、リラックスした自然な
口元になります。

唇、舌、前歯、奥歯それぞれをうまく使えてこそ
噛み合わせが保たれ、歯並びが良くなり、むし歯や歯周病などに
かかりにくくなるのです。

すなわち、3歳を目安に正しい噛み方、飲み込み方を習得することは
将来の歯科の病気、全身の病気を予防するための最善で最良の方法だと
いうことを理解してください。

そして「3歳までに自然な口元をつくる」ということを
ぜひ実践していきましょう!

歯科ソレイユでした。

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2015年4月 6日


おはようございます!歯科ソレイユです。

昨日の雨が上がって、気持ちのいい青空です。

さて、今日は子どもの歯、乳歯の萌出のおはなしの続きです。

乳歯の萌出は、歯が全くない状態(無歯期)から、先に前歯が萌出して
(前歯期)、次に奥歯(奥歯期)、そして全ての乳歯が生え揃う
(完成期)という4つのステージに分けることがあります。

この過程において、幼児は様々なお口の機能を順々に獲得していきます。

<前歯期>(1歳〜1歳半頃)
前歯で噛み切り、「一口の量」を習得

上の顎4本、下の顎4本の前歯が萌出して、前歯が使えるようになる
この時期を「前歯期」といいます。
ここでは、無歯期で覚えた「唇でとらえる」ことからさらに進んで
「前歯で噛み切る」ことができるようになります。
食べ物を、子どもが自らの手でつかんで食べる「手づかみ食べ」も
この頃からです。自分の手で口に運び、前歯で噛み切る、という
ことを繰り返し、経験することによって、「一口の量」の感覚を
つかむ。このプロセスが、この時期に最も重要といえるでしょう。

この時期に経験した一口の量は、脳に記憶され、その人の一口量の
標準化として、生涯、記憶されると考えています。
したがって、口の中に食べ物を詰め込むような食べさせ方を
続けてしまうと、子どもはその量を記憶してしまうために
注意が必要となります。

さらには、唇と前歯を適切に使うことができないと
唇の周りの筋肉の口輪筋が十分に発達せず、鼻呼吸も十分に
身に付かないため、いつも口を開けて息をする「お口ポカン」
になってしまいます。
この時期に、しっかりと口を閉じ、前歯を使うことがいかに大切か
十分に理解して指導する必要があります。

したがって、前歯期は「愛のあふれた楽しい食卓で五感を使って
味覚を鍛え、唇と前歯で食べ物を噛み切り一口の量を覚えさせる」
この点に気をつけながら指導していくのがポイントです。

決してお口の中へ押し込むような食べさせ方は
しないようにしましょう。


歯科ソレイユでした。

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2015年4月 3日


こんにちわ!歯科ソレイユです。

今週も、あっという間に金曜日になりましたね。

本日は子どもの歯、乳歯の萌出のおはなしです。

乳歯の萌出は、歯が全くない状態(無歯期)から、先に前歯が萌出して
(前歯期)、次に奥歯(奥歯期)、そして全ての乳歯が生え揃う
(完成期)という4つのステージに分けることがあります。

この過程において、幼児は様々なお口の機能を順々に獲得していきます。

無歯期(0歳〜1歳前頃)
唇を閉じて、食べ物をとらえる

この時期は噛むことはできず、舌の運動も不十分で
舌を前後に動かすことしかできません。
この「無歯期」に意識したいのが、唇をしっかりと使うこと。
つまり、補食が大切です。「上くちびるで食べ物をとらえる」
という感覚をしっかりと覚えさせる、これが最も重要となります。

ポイントは、口への食べ物の運び方です。
食べ物を、口の中まで完全に入れてしまわないことが大切です。
唇をしっかりと閉じて、スプーンの上の離乳食を自分の口でとらえて
中に入れる。これを繰り返し行うことで、正しい食べ方を習得する
ファーストステップとなるでしょう。

また、この時期は、赤ちゃんが床を這って移動するハイハイを積極的に
行うことが重要です。ハイハイは、頭をぐっと上げた姿勢をキープして
動きまわりますので、首まわりの筋肉、そして肩の筋肉が
自ずと鍛えられていきます。
この首や肩の筋肉は、食べるためには欠かせない筋肉です。
高齢者でも嚥下(ものを飲み込むこと)のリハビリテーションで
座位がとれる訓練を行いますが、子どもの場合には
まさにこのハイハイが最適なのです。

ハイハイは首を支える筋肉を鍛えて咀嚼(噛む筋肉)に
重要な筋肉になります。

「早く歩いてほしい」という気持ちは、親なら誰もが持つことでは
ありますが、そこは焦らずにこの時期の大切さを理解するようにしましょう。

歯科ソレイユでした。

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子どもの歯
歯科ソレイユ 院長 菖蒲正宏

歯科ソレイユ
院長 菖蒲正宏
www.dental-soleil.com

当院の理念は、患者さま・スタッフ・ドクターなど歯科ソレイユに関わる人々すべてが「ソレイユ(フランス語で太陽、ひまわりの意味)」のように輝く笑顔になれること。そんな『輝く笑顔を創造する歯科医院』を目指して名付けました。

歯科医院とは歯やお口の中を治療するところですが、できれば歯の治療を受けると同時に、心までもリフレッシュしていただきたい。そんな思いから、院内の待合室やカウンセリングルームもリラックスしてくつろげるような雰囲気になっています。